夏秋冷菓、アイスキャンデーをせっせと作る
今から5年前ほどのこと。借金を完済し終えた夏秋冷菓は、その日もアイスキャンデーをせっせと作っていた。今まで何個作ったのか記憶にないほど、ずっと作り続けていた。
みるみるうちに、この”昔なつかし”のアイスキャンデーは、地元を中心にファンを広げていった。
「夏秋さん、これ頂戴!」
「ありがとうございます。」
この繰り返し、積み重ねが上手くいった証拠だった。
夏秋冷菓、ファンに出会う
ある日、アイスづくりをしていると、いつものように買ってくれるな・・・そんな女性に出会った。
朗らかでいつも楽しそうにしているのが印象的な女性だった。
お客様:「このアイスキャンデー、やっぱり美味しいからいつでも買っちゃうのよ。」
夏秋:「ありがとうございます!いつも買っていただいてますよね。」
お客様:「あら、気付かれちゃった?いつも子供と一緒に食べるために、買ってるところ。」
夏秋:「これだけ毎度買っていただけるのであれば、私も分かりますよ。またお気軽にどうぞ。」
と言ってその、お客様はいつものように颯爽に去っていった。
間違いなく、夏秋冷菓のファンの方であり、子供さんにも食べてもらっているのが印象的だった。
この女性の子供は、どんな顔をしてアイスキャンデーを食べているのか、自然とイメージが浮かんで、夏秋自身もより楽しくその女性にアイスキャンデーをお渡しすることが出来るようになった。
夏秋冷菓、ファンの子供に出会う
ファンの女性は、そろそろ冷蔵庫にアイスのストックが無くなるかな?と夏秋が考えている頃に訪れる。
ある日、その女性の子供が買いに来た。いつもお母さんが買いに来ているのに、子供が買いに来るのは珍しい。
いつも通りお会計をして、お釣りを渡すとき、その子供はこう夏秋に言った。
子供:「母がいつもこのアイスを食べていました。」
夏秋:「ですよね!いつも買いに来てもらって。お子さんなんですね。」
子供:「ええ、実は母が最期に食べたアイスがまさにこのアイスだったので私も買いに行こうと思いまして。」
夏秋:「最後って・・・?」
子供:「母は先日、亡くなったんです。いつも食事で最後に食べていたのがこのアイスキャンデーでした。」
夏秋:「・・・・」
そう聞いてから、的確な言葉が出なかった。お悔やみの言葉よりも、何かアツい感情がこみあげてくるが、それを子供にはどう伝えていいか分からない。
それからというもの、母の命日に必ず夏秋冷菓の元に寄るようになった子供。
いつもこの日が来ると夏秋も、いつも買ってくれたお母さんのことを思い出す。
子供にとっても夏秋にとっても、アイスキャンデーがお母さんを結んでいる。
夏秋冷菓、作り続ける
何かアツい感情というものは、ほとんどの場合、熱しやすく冷めやすいといった言葉の通り、浮かんでは消えるものだが、夏秋は違った。毎年、この命日に楽しみにしてくれている人がいる。
買ってくれた人の中でアイスキャンデーを介したエピソードは沢山ある。
その中でも、今でもアツい想いを保ちながら、ツメたいアイスを作り続けていく事こそが、その子供にとっても亡くなったお母さんにとっても、夏秋からの一番の恩返しが出来るに違いない。
そう思っている2020年。ここから先も夏秋はどんなお客様に会い、アイスが繋ぐ気持ちを届けることが出来るだろうかと考えている。
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美味しいアイスキャンデーや昔なつかしのアイスクリン、氷菓やジェラートまで豊富なバリエーションのアイスを製造販売している夏秋冷菓なら、きっと出店でも通販でもお気に入りの商品が見つかるはず。
ぜひ、美味しいアイスキャンデーを通販で購入していただき、さらには佐賀県に来ていただいて、イベントを確認してその場でしか食べられないアイスクリンをお楽しみください!
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サイト名 | 昔なつかしアイスクリン 夏秋冷菓 / Natsuakireika |
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会社名 | 夏秋冷菓 / Natsuakireika |
住所 | 〒842-0035 佐賀県神埼郡吉野ヶ里町田手1573 |
代表者 | 夏秋 剛 / Tsuyoshi Natsuaki |
設立 | 明治後期 |
事業内容 |
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URL | https://natsuakireika.com/ |